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この日は天気も良く、コペンハーゲンから車で15分程のØrestadという街へ、
アップサイクル建築の見学をしてきました。
アップサイクルとは?
リサイクルはよく聞くと思われますが、アップサイクルはまだそれほど日本に浸透していません。
アップサイクルとは廃材もしくは、それを新しい材料や高品質の製品に造り変えることです。
そうすることで建材などの生産量が減る為、その時排出されるCO2の削減にもつながります。
また、家を建てる際、既にCO2を排出していますので、リサイクル建築は環境的にも役立ちます。
ごみや不要な材料をアップサイクルすることで、実用価値が高く、新しい建築材料に再利用することが可能です。
そして、アップサイクル用に解体され分別された素材を可能な限り使用することでCO2を削減することになります。
こちらは頻繁に記事が取り上げられている、デンマークの建設会社Lendager Groupの建築「upcycle studios」です。
こちらは1.2階が吹抜けのフリースペースとして店舗などに使用され、3(2)階は住居として使用することが可能な建築です。
建築に関わられたお二人から概要を説明していただきました。
この家の特徴は、外から見える窓ともう一つ、部屋側に古い家から集めたリサイクル木製窓を使用し、
屋上庭園とソーラーパネル、外壁には杉板を貼ることで環境対策は勿論、気候や日射取得なども考慮して建てられました。
50年間でCO2排出量が60%削減できるそうです。
床材には当社ショールームと同じで28mmの厚みがあるダグラスファーのフローリングを使用しています。
こちらの建物の外装には古い家々の壁や塀を同じ大きさに切った『リサイクルレンガ』を使用しています。
古い家の建材を利用することにより、新しいレンガを貼るよりもコストがかかりません。
コスト面では、部分的にみると、解体時には手間がかかるので費用がかかります。
しかし、その分生産コストがかからないので全体的には安くなるのです。
そして、その事で環境に貢献できることは大きなプラスになります。
リサイクルレンガと焼き杉が上手く組み合わされ、大きな木製窓により一層美しさを際立て、
リサイクルされた素材でつくられた建築とは思えないほど素晴らしい外観です 。
こういった試みによりCO2排出量が大幅に削減されるのです。
元々、古い建物の内部に最新設備とモダンデザインを取り込むことが得意なデンマーク。
改めてそのセンスを感じることができました。