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日本の家でも電球色のダウンライトが増えましたが、
蛍光灯を使う家がまだまだ多く、照明器具は部屋全体を広く照らします。
暗いのが嫌、隅々まで明るくしっかり見えるのが普通。廊下、トイレもかなり明るい。
和風の家でも大画面テレビ+照明も多く、必要以上に明るくセッティングされています。
暗いと危ない、明るいと安全という考えが日本の怪談や昔話などで刷り込まれていて、
防犯面はしっかりとし、必要な分だけ照らせば危なくはないのですが、精神的には明るい=安心になっています。
ですので、照明メーカーに計画を依頼すると個数多め、明るめのプランが返ってきます。
なので、こちら側でしっかりと考えてから提案する事が大事だと思っています。
今の日本でも京都や奈良にある古い宿やお寺、茶室、古民家などで本物の暗さを体感することはできます。
一部の飲食店にみられる単に暗さを演出したものではないので、そこへは自然の美しさが加わります。
昔の日本はかなり暗かったと思いますが、最低限の明るさやそこにあるものだけで静かに過ごす。
それが「侘び寂び」という考えにつながったのだと思います。
昨今の建築家がつくる和風建築では、そこに置かれる家具も照明も圧倒的に北欧のもの、
特にデンマークやフィンランドのものが多く、モダンやシンプルなデザインでなくとも、
北欧インテリアづくりのノウハウや知識を知ると、和と北欧はしっかりと融合することが分かります。
また、侘び寂びとヒュッゲという感覚も、実施方法は違えど、心の安らぎを感じるために
「心の静かさ」「安心感」が必要です。
日本人に無い感覚と持っている感覚
北欧人に無い感覚と持っている感覚
夏を主体にした日本の家 四季
冬を主体にした北欧の家 極夜、白夜
◉現代のデンマークの室内 「Hygge」明るさを好む、楽しむ
箱として:防音、ほどよい明るさの部屋→外部とは優しくつながる
感覚:楽しさ、楽さ、珈琲、紅茶、酒、菓子、花の香り、光源が目に入らない照明、心地よい音楽、無垢の床、木製の窓、古い家具、絵画
薪ストーブ、友人たちと家族
◉古い日本家屋、和風建築の室内 「侘び寂び」暗さを楽しむ、寂しさ
箱として:伝統建築、古民家→外部としっかりつながる
感覚:茶、花、香、畳、囲炉裏、蝋燭、行灯、月灯り、虫や自然の音、板間、木製の窓、障子、土、石、苔、書、絵、一人、少人数
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