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DANSK DESIGNでは、環境によって第1種換気と、第3種換気、そのダクト有り、無しを変えています。
絶対にこれを使いますと言うより、基本的な考えとして断熱その他の性能バランスを考えた上で、
周りの環境や、設計と構造に合わせたオーダーメイドである必要があります。
また、より省エネな住まいにするには、換気によって室外に排出される熱のロスなども考えないといけません。
但し、たまにおられますが、あまりメンテナンスをしないとなると、どちらもあまり変わりません。
出来ればそのあたりも日々の習慣にして頂きたいと思います。
また、当たり前ですが、密集した土地と郊外の土地、北海道と沖縄では全く環境が違います。
都会で、しかも家が密集した土地だと周りに緑が少なく、程よい湿気も少ないことが多く、
道路は地面からの照り返しで地表の温度が非常に高くなります。
沖縄へよく行きますが、ここ神戸の街中が沖縄より暑いと肌で感じることが多くあります。
実際に天気予報や気象庁のデータを見ると、ここのほうが気温の高い日があります。
次に音の問題です。
ダンスクデザインの構造は、、防音性能が非常に高く、屋根、壁、窓からの音はしっかりと防いでくれますが、
換気のやり方を考えなかったり、低い性能しか無い家になると、国道や高速道路から近かったり、
坂道の途中なんかだと、換気の方法によってはエンジンを吹かす騒音が入ってくることになります。
隣家から出るエアコンの熱風、キッチン換気扇からの臭いや、同じように中からの音漏れもあります。
外部の吸排出入口も場所をしっかりと考えなければいけません。
他には、都会だと季節の良い時期に窓を開けて(風を感じたい時に)室内へ風を入れて寝ようとしても、
北欧の窓のような工夫が無いと、防犯面でも安全な時間が少ないのです。
家が密集した所での建築は換気を選択するときの注意が生活方式と関係しているので特に必要だと言えます。
ですので、気密をしっかりと取ることは絶対、窓を閉めた時に換気がしっかりと働く家にしなければいけません。
自然の多い郊外での住まいでは、積雪や凍結なども換気に影響します。
極端な例(対策されていない場合)だと、吸気部分に開閉ダンパーなどがある場合、凍結すると羽が動きません。
吸い込む冷気と湿気によっての表面的な凍結、ダクト裏やシステムの結露があるかもしれません。
それによって、対策をしていないと、周りの断熱材や構造材が濡れたり、カビやダニなどの害虫が発生します。
また、樋への落ち葉の溜まり、小動物の線かじりなどにも注意しないければいけません。
気密性能が上がって静かな室内での換気設備が発する音問題も出ているようですし、
熱の循環を考えると、室内でも配置の検討が初期段階の設計から必要です。
その他の決め方としては様々です。何かを重視すると何かが欠けてしまう事が多く、
まだ完璧なものはないですが、それでも、そのあたりを工夫され考えられているものを採用し、
総合的な性能が上がるようにしています。
勿論、デザインも忘れません。