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デンマーク入国2日目、朝から近隣を散策しました。
久しぶりに見た人魚姫。今年で105歳だそうです。
この場所も明るい内は賑わっているようですが、いまは冬の早朝、さすがに誰もいません。
向こう岸に見えるのはビャルケ・インゲルスの作品で、屋上でスキーができるゴミ焼却発電所です。
https://www.visitcopenhagen.com/copenhagen/amager-bakke-copenhill-gdk1088237
メンバーが全員集合し朝からデンマークで最も大きなユトランド半島へ車で向かいました。
日の出が10時半の時期で朝の8時でも暗かったのですが気温はそれほど低くなく快適でした。
途中に寄った有料トイレ
コペンハーゲンのあるシェラン島の最北西岸に着くと、そこからカーフェリー「Molslinjen」に乗り、
船中でビュッフェの朝食をとりながらユトランド半島の東岸オーフスまで行きました。
デンマークを一周するならこの船を利用して東から北へ回るのも良いと思います。
Aarhus港からすぐ近くの海沿いにある、氷山の様な外観で有名な集合住宅「The Iceberg」を間近で見ることができました。
光を多く取り入れる実用的なデザインと美しさを兼ね備えた建築です。
日射取得のため、デンマークのアパートはバルコニーの壁がほとんどガラスになっています。
物凄い張り出し方のバルコニーです。
ゲーテではありませんが「もっと光を」という、暗くて長い冬に対しての気持ちが前にに出ているようです。
それもあって外を歩く人が気遣うほど、デンマーク人はカーテンやブラインドをほとんどしません。
以前はあまり見なかった窓まわりや壁自体がすべてソーラーパネルのアパートも多く見られました。
デンマーク第二の都市は建築ラッシュ。環境に優しいアパートの建築がかなり進んでいます。
と言うよりも、環境に良いもの、日射取得を考えたものでなければ許可が下りません。
窓が大きく、バルコニーが上手くずらされたアパート
写真のアパートは外壁に土を焼いた本物のデンマークレンガを貼っているところです。
日本ではそういった環境や日射取得を考えたマンションを見ることはほとんどありません。
そこから車で1時間ほど美しい街並みを見ながらを北上し、
当社の標準仕様である木製サッシを製造から請け負う会社がある町「Farsø」へ向かい、
窓会社に到着。
そこでもデンマークコーヒーとお菓子で歓迎していただきました。
デンマーク人は世界で最もコーヒーを飲む国です。
常にコーヒーとお菓子が会社に沢山あり、いつでも好きな時に休憩できます。
国をあげて健康に配慮している法がある為、室温と湿度もすべて決まっています。
また、デスクワークの時の机は高さも自由な電動式のテーブルで時間毎に高さを変えたり立って仕事をします。
週の労働時間さえ守れば、仕事中に自転車で走りに行くことや早退も自由です。
さすが人に優しい(自分には特に優しい)国です。
デンマークの中でもこちらの窓と玄関ドアは、大きさやデザイン、組み合わせなど全てが自由で、
材質、仕様、構造、塗装の強さなど全てに定評があり、一般的な寒冷乾燥地域の木製サッシより
メンテナンス作業が非常に少なくて済みます。
ガラスの種類も豊富で自由に組み合わせることができます。
木製サッシです。この分厚さを見て頂くとわかるのですが、日本のサッシに無い重厚感の回転窓です。
日本の外壁面とフラットな窓に比べるとこれだけで家の価値が数段変わります。
デンマークは海からの強い風が吹き、気候的に厳しい国であるため、台風
外部に接する場所への工夫が必要なのです。
当社では「熱を通さず、全く結露のしない木製のみの窓」と、
「外側にアルミ被覆を施した同じく木製の窓」が標準になります。
それが風景も合わせて絵の額縁のような美しさと重厚感を与え、
窓台が各家の窓際を飾ります。
網戸付や電動ブラインド式もあります。
窓の製作過程は思ったよりも細かい作業が多く、長年使っていてわかってはいましたが、
ジョイント部分の工夫や木材の選定も改めて説明を聞き見学させていただくと、
他とは全くレベルの違うもので安心しました。
一通り見学し研修していただいた後、社員の方々と一緒にコーヒーを飲みながら
その日も楽しくて穏やかなヒュッゲタイムを過ごすことができました。