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お客様と初めてお打合せさせていただく際、最初にデンマークの事をお話ししますが、
その一つとして「強い風が吹く国」だと説明します。
先ず、北欧のなかでもデンマークでは山と呼べるものがありません。
最高峰の山でも海抜170.86m、日本ですと丘か坂の途中ですね。
ですので、風を遮るものが無く、湿気を含んだ強い偏西風がもろに土地へ吹き吹き付けます。
太陽光・風などの自然エネルギーを使うデンマークでは、年中強く吹く風のエネルギーを巨大風車で受け、
そこから何パーセントか頂いて造られる電気エネルギーにより国内総発電量の半分をまかない、
過剰な時は近隣の北欧諸国にも輸出しています。
そのため、風や水力など、発電所を設置するためには、自然への影響ができるだけ少ない
場所を考えなければいけませんので海の上やだだっ広い丘になります。
家の構造について、その強い風に耐えれるよう、デンマークの屋根瓦は日本のものよりも大きく、
下地にしっかりと釘で留めているので、よほどでない限り飛んでいくことがありません。
次に、外壁(構造)にはほとんどの家に自然素材であるレンガが使われていて、風の影響を受けにくく、
非常に長期間、それこそ何百年と家を守ります。
おとぎ話ですが、有名な三匹の子ぶたの話で、オオカミの息にびくともしない家のことが書いていましたね。
そんな自然に対する工夫がされています。
DANSK DESIGNで使用する窓のガラスは4~6mmもあり、枠もアルミや樹脂よりも分厚い木枠になっています。
耐風圧性能・水密性能他全てにおいて高く、これまでの台風ぐらいなら割れることのない強さです。
外壁に使用するレンガや透湿防水シートも世界で最も信頼できるメーカーの最新高性能防水仕様です。
耐風性・気密性が高く、建物を守り、同時に熱損失も低減します。
耐水性・防水性:水の浸透を抑えるので躯体の木材の乾燥を保ち、壁体内の腐敗、劣化やエネルギー損失のリスクを軽減します。
DANSK DESIGNでも瓦を使用しますが、淡路島の高温で焼いた防水性能の高い瓦を使用します。
耐久性:特殊加工により薄く強い素材でその強度は日本で普及している一般的な北欧住宅で使う防水紙のほぼ2倍です。
家は防虫防蟻剤を塗ります。それに触れてもずっと性能を失いません。もちろん、シートの貼り方も工夫しています。
地震時に家が揺れるのと同じように風でも家は揺れます。
風対策の為、構造についてもしっかりと考え尽くしたものになっています。
(一般住宅は揺れによる捻れ、室内外仕上げの割れ対策済み)
構造は耐風等級2・耐震等級3が標準仕様です。