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北欧住宅DANSK DESIGNでは、質の良い住まいと住宅環境をご提案しています。
住宅でいう質の良さとは、高級感や派手さとは全く別物で、
その素材が身体に優しいもの、ずっと長く良い気分で使えるものを
どこよりも率先して取り入れているものです。
そのようなことを考えて作られた建築は美しく、芸術的な部分があり、
そのものだけでも見ていることができます。
一般的に良く言われることですが、
北欧ブランドのロイヤルコペンハーゲンやローゼンダールなど、
伝統的な良い食器はずっと同じ形やデザインものが売られていますので、
セットのひとつが割れてしまっても同じものをまた買うことができます。
もちろん手作りのものががほとんどですのでわずかに違うものはありますが、
コンセプトと理念が昔から同じなので、形や用途が変わっても自然と馴染むのです。
建材で言うと、当社で使用している建具やフローリングは無垢材です。
外壁も劣化ではなく味わい深くなっていく漆喰やレンガを使用しますので、
メンテナンスしながら長期間において使うことが可能な建材になっています。
この世に出ている建材でノーメンテナンスなものはありません。
しかし、メンテナンスの間隔が広いものはあります。
しかも、費用をかけず。
そして、どんどん劣化して家がみすぼらしくなっていくのではなく、
お気に入りの家が簡単なメンテナンスで新品同様になると、
それは非常に嬉しいもので、愛着もさらに増すことでしょう。
こちらはお引渡しから15年間使っていただいたmapleのスカンジナビアンフローリングの写真です。
場所は玄関から廊下を渡り、ダイニングに入ってすぐの頻繁に歩く場所です。
非常にきれいに使っていただいています。
板の表層が少しは傷ついていますが、日焼けしただけのように見えます。
施工当初と変わらない薄い色目で、mapleの大理石のような模様が今も綺麗に出ています。
樹脂の合板フローリングではこのような風合いは出ません。
劣化してどんどんとみすぼらしくなり、見るのもメンテナンスするのもやめてしまうでしょう。
多くの施主様も長年に渡り非常に気に入っておられる床ですが、
どこもメンテナンスはそこそこでも大丈夫だという事でした。
私もこれほどとはと思いませんでしたので感動し写真を撮らせていただきました。
住宅の場合、特別な場合を除くと長い時間そこへ住むことになるので、
一番目に入るフローリングや玄関ドアなど、最初に品質や物自体の性質を無視して決めてしまうと
そのままで過ごすことになりますので、そうしてしまった場合は早めに軌道修正する必要があります。
本当に良いものは、30年後、50年後を過ぎても使えるようになっています。
そうするとイニシャルコストが多少変わっても高いと感じるより満足度が勝ちます。
シンプルで飽きのこない、上質で耐久性のある「本物」を選びましょう。